クラウド型の GIS である ArcGIS Online では、四半期毎にバージョンアップをおこなっていく予定です。今回のバージョンアップでは、新機能の追加やサービス クレジット消費ルールの変更などがおこなわれています。
ArcGIS Online 最新バージョンについての詳細はこちらのオンライン ヘルプをご覧ください。
(2013 年 7 月 9 日現在、本ヘルプの新機能に関するページは英語のみでご提供しております。日本語版は近日中に最新バージョン対応の内容に更新される予定です)
ArcGIS Online へサイン インした後、ウェブ サイトの右上に表示されているユーザ名をクリックすることで、プルダウン メニューから「マイ プロファイル」、「ヘルプ」、「サイン アウト」の各リンクにアクセスできます。また、ArcGIS.com マップ ビューア アプリケーション左上の「ホーム」をクリックすると、「マイ コンテンツ」や「ギャラリー」、「組織の管理ページ(組織向けプランの場合)」に素早くアクセスできます(図 1)。
ArcGIS Online で利用できるアプリケーション テンプレートに、新しく「スワイプ」が加わりました。このテンプレートでは、二種類のウェブ マップや、同一ウェブ マップ内の二種類のレイヤを二分割画面やスパイグラス(のぞき窓)(図 2)のユーザ インタフェースで比較することができます。
コンテンツ種別が「Imagery」のレイヤを ArcGIS.com マップ ビューアへ読み込んだ際に、テーブルの表示、属性値によるフィルタの適用、凡例の表示(ArcGIS for Server バージョン 10.2 以上で配信するサービスのみ)、ポップアップ ウィンドウの設定をおこなえるようになりました。
以下の操作に関するサービス クレジットの消費量を改定(削減)しました。
(サービスクレジット消費量の一覧についは、ArcGIS Online 製品ページをご覧ください)
ArcGIS for Desktop ではおなじみの、いくつかの空間解析処理を ArcGIS.com マップ ビューア上から実行できるようになりました。例えば、ポイント フィーチャの集約、バッファの作成(図 3)、運転時間エリアの作成、境界のディゾルブ、レイヤのマージ、レイヤのオーバーレイといった処理です。
この空間解析はサービス クレジットの消費対象(1,000 フィーチャの処理につき 1 クレジット)機能です。また、解析処理の入力データと出力データにフィーチャ サービスを使用するため、解析処理終了後に新しく作成されたフィーチャ サービスのデータを ArcGIS Online に保存するためのサービス クレジットも必要となります。
ArcGIS Online 組織向けプランを使用する組織において、既にエンタープライズ ユーザ ID 管理の仕組みが運用されている場合、そのユーザ アカウントを用いて ArcGIS Online とのシングル サイン オンを実現することが可能です。ArcGIS Online ヘルプには、Active Directory フェデレーション サービス 2.0(AD FS 2.0)、シボレス(Shibboleth)2.0、SimpleSAMLphp 2.3.8をそれぞれ ID プロバイダとした際の設定手順を記載しております。