今回の ArcGIS Online バージョンアップにおける主な機能追加・機能改善の内容は以下の通りです。
ArcGIS ユーザによるオープンデータへの取り組みを支援する機能である「ArcGIS Open Data」が、今回の ArcGIS Online バージョンアップにより正式版としてスタートしました。
今、世界中の様々な分野の組織で、二次利用が容易な「オープンデータ」の構築と公開のムーブメントが起こっています。地理情報の世界も例外ではなく、「誰もがいつでも自由に入手し、活用できる GIS オープンデータ」のニーズは非常に大きなものです。GIS オープンデータを Web 上で検索し、入手するためのポータルサイトを、ArcGIS ユーザの皆様が簡単な操作で公開できるようにする機能が「ArcGIS Open Data」です。
ArcGIS Open Data で作成したオープンデータ ポータルサイトの例は、本記事末尾の関連リンクからご確認ください。
特別なアプリケーションが無くても、ArcGIS Online の Web アプリケーションである ArcGIS.com マップビューア内で地図を組み込んだスライドを作成してプレゼンテーションを構成することができます。各スライドではレイヤのオン/オフやポップアップの表示、ベースマップの切り替え、スムーズなズームイン/ズームアウトをおこなうことができます。
詳細はオンライン ヘルプ(プレゼンテーションの作成)をご参照ください。
レイヤ内のフィーチャに、属性データを元にしたラベル(注記)を表示することができます。
ラベルの表示位置は自動的に調整されます。また、文字サイズ、色、スタイル、配置(アライメント)は自由に設定可能です。
詳細はオンライン ヘルプ(ラベルの作成)をご参照ください。
これまでのバージョンでは、道路ネットワークを利用した最短ルート解析や到達圏解析を実行する場合、自動車での移動を前提にした解析のみでしたが、今回のバージョンアップから「徒歩」での移動設定が追加されました。これにより、「ある自社店舗から徒歩で5分圏内に競合の店舗はいくつあるか?」といった解析が簡単におこなえます。
レイヤ内のポイントもしくはラインフィーチャから密度サーフェス ポリゴンを生成します。このポリゴンは密度値の大小によって自動的に分類されます。
レイヤ内のポイントフィーチャが持つ属性値に従って内挿処理を実行し、フィーチャが無い地点の値を補間します。内挿処理の結果はポリゴンフィーチャとして出力されます。
地図と、写真や動画などのマルチメディア情報を組み合わせて多彩なストーリーを語ることができる「ストーリー マップ」を作成するためのアプリケーションテンプレートとして、新たに「マップ ジャーナル」が追加されました。
このマップ ジャーナルは、特に長文のテキスト(ジャーナル)を地図と絡めてストーリーを語りたいときに有用です。テンプレートには、対話的にアプリケーションを構築できる「ビルダ ツール」が組み込まれており、簡単な操作でストーリー マップを作り上げることができます。また、このテンプレートを使用して公開したストーリー マップは、Web ブラウザだけでなく、スマートフォンやタブレットからも閲覧可能です。
マップジャーナル テンプレートを使用したマップの例は以下のリンクでご覧ください。