GISについて
GIS をはじめよう
GIS (地理情報システム)とは
GIS とは?
GIS(ジーアイエス)とは、Geographic Information System の略称で日本語では「地理情報システム」と訳されます。
地球上に存在する地物や事象はすべて地理情報と言えますが、これらをコンピューターの地図上(デジタルマップ)に可視化して、情報の関係性、パターン、傾向をわかりやすい形で導きだすのが GIS の大きな役割です。
あなたのそばの GIS
(動画)
実は、みなさんの身近の多くのところに GIS が使われています!どのようなところで GIS が使われているか、動画でご覧ください。
あなたのそばの GIS
日常のどのようなところで GIS は使われているでしょうか。以下のピンがあるところをクリックし、GIS の活用方法を見てみましょう!

※ピンをクリックでパネルが開閉します
どのように GIS が使われているか?
GIS はほぼすべての業種の日常業務に組み込まれ、使われています。数多くの GIS の活用法のうちのいくつかを以下でご覧いただけます。
最適なお店の場所はどこ?(適地選定)
事業を成長させたり、サービスを広げたりするときに、GIS を使うとより良い決断ができます。優良顧客がどこにいるかを知ることで、もっと多くの顧客を見つけることができます。
新しいお店や物流センター、消防署をどこに作るか決めるとき、GIS を使うと必要な情報を全部まとめられます。近くに何があるか、移動時間、人口、地域の特徴、場所の適性、競争相手の位置などを視覚的に把握できます。
使用される分野:小売、サービス、不動産、金融、製造業、物流
配送や運送の仕事をもっと効率よく、柔軟にすることで、コストや排出ガスを減らすことができます。また、ドライバーの安全とお客さんの満足も守れます。
GIS の技術で複雑なルートや物流の計画を立てることができます。例えば、大きなトラックの毎日のルートを調整したり、世界中のサプライチェーンをリアルタイムで管理したりすることができます。
使用される分野:物流、製造業、小売、建設業
管理するものの状態や場所を把握すると、破損や事故など起きたときにすぐに対応に取り掛かれます。また、壊れないようにするための計画を立てることもできます。
道路、水道管、街灯、社用車など、これらはすべて GIS の技術で管理できます。 GIS は、物がどこにあり、どんな状態かを知る手助けをしてくれます。
使用される分野:建設業、道路、鉄道、電力、ガス、通信、自治体
人と地球の両方に良い影響を与えるために、予測や情報を使って賢い決定をすることができます。これにより、気候変動への適応や、持続可能な未来を作るための複雑な問題に取り組むことができます。
GIS という技術を使うと、例えば緑地を増やすことで暑さに弱い人たちを守れる場所や、人口が増えると予想される場所でビジネスを広げるのに良い場所を見つけることができます。
使用される分野:中央省庁、自治体、研究機関
台風、火災、地震などの緊急事態が起きる前、起きている間、そして起きた後に、人々を守り、命を救う手助けをします。
GIS という技術は、今どこで何が起きているかを知るのに役立ち、助けが必要な場所で支援を行うことができます。危機管理部門は、計画を立てたり、復旧作業をするために、発災前後に GIS を活用しています。
使用される分野:中央省庁、自治体、研究機関、建設業
-
次にお店を建てるとしたら最適なお店の場所はどこ?
(適地選定) -
配送業務でどのルートを通ると効率的?
-
街灯の管理を効率よくするには?
-
人と地球に優しい決定をするために
-
緊急事態の時に人々を守るために
どのような機能が GIS にはあるか?
マッピングが基礎だとすると、GIS ではもっと多くのことに対応しています。
データ作成・編集
新しいビルや道路の建設や合併による行政界の変更など、現実世界は日々変化しており、それに伴って地理情報データも更新していく必要があります。 GIS を利用し、データの作成・更新を行うことで鮮度の良いデータを保つことができます。
マッピング・データの可視化
地図上に情報を可視化することで、データに隠された傾向や関連性など、それまで隠れていた情報を一目で把握できるようになります。
空間解析
データ同士の関係性を明らかにします。また最適なルートや場所を見つけるための地理的パターンの解析や予測モデリングなど高度な解析ができます。
リアルタイム共有
マップやダッシュボードを使用して複雑な情報を関係者へ迅速に共有することができます。
GIS についてもっと詳しく!
世界で最も信頼されている GIS ソフトウェアである ArcGIS を Esri社は提供しています。1969 年の創立から GIS の分野で Esri社は先駆者となっており、世界中の組織が GIS を使って課題を解決する手助けをし続けています。